3つの商品の概要

Paris Museum Pass(parismuseumpass.fr)は、パリとイル・ド・フランスの約60の美術館・記念建造物(有名どころではLouvre、Orsay、Sainte-Chapelle、Conciergerie、Arc de Triomphe、Château de Versailles)への入場のみを提供する。交通機関、エッフェル塔、企画展は含まれない。有効期間は購入日からの暦日ではなく、最初の入場を認証した時点から連続した時間(48時間、96時間、144時間)で計算される。

Paris Pass(parispass.com)は現在、Go City社(旧Leisure Pass Group)が運営している。同社は2005年にこのブランドを立ち上げ、今もこの歴史ある名称で運営を続けている。実際のところ、parispass.comで販売されている商品(「Paris Pass Plus」)は、gocity.com/parisで販売されている「All-Inclusive Plus」パスと同じ商品だ。80以上のアトラクションへのアクセス、ホップオン・ホップオフの観光バス、そしてParis Museum Passがセットに含まれている。つまり確認時点では、2つのサイトが同等の商品を異なる商業的パッケージで販売している。サイトではなくパスの実際の内容を比較して、同じサービスに二重に支払わないよう念頭に置いておきたい点だ。

Go City Parisはgocity.comで2種類のプランを提供している。Explorer Passは、約30のアトラクションの中から自分で数(3〜5か所)を選ぶもので、初回利用から30日間有効。All-Inclusive Pass Plusは、連続する2〜6日間、80以上のアトラクションに無制限でアクセスでき、Paris Museum Passと観光バスが含まれている(これがParis Passブランドでも販売されている同じ商品だ)。

観光パスの比較表

比較項目 Paris Museum Pass Paris Pass(Go City) Go City Paris — Explorer Pass
含まれる内容 約50〜60の美術館・記念建造物への入場のみ 80以上のアトラクション+ホップオン・ホップオフ観光バス+Paris Museum Pass込み 約35のアトラクションから3〜5か所を選択
公共交通機関 含まれない 含まれない(民間の観光バスは含まれるが、RATP/SNCFの路線網は含まれない) 含まれない
エッフェル塔 含まれない、例外なし 空き状況/独自のチケット販売により異なるため購入時に要確認 選択するアトラクションにより異なる、要確認
有効期間 初回入場から連続48時間/96時間/144時間 連続する2日、4日または6日 初回利用から30日間
パスがあっても予約が必要か 特に混雑する一部の施設ではパスがあっても時間枠の予約が必須 同様、訪問する施設による 同様、訪問する施設による
目安料金(大人、2026年9月27日確認) 85 €(2日)・105 €(4日)・125 €(6日) 189 €〜(2日)、期間により変動。購入時に要確認、parispass.comで直接価格を確認できず 3か所で84 €〜
想定される利用者 美術館をハイペースで次々に回る旅行者 数日間の滞在で美術館、記念建造物、美術館以外のアトラクション(公園、体験型施設)を組み合わせる旅行者 無制限プランなしで3〜5つの特定の体験をしたい旅行者

これらのパスの本当の違い

Paris Museum Passは純粋な「美術館パス」だ。交通機関も、公園や体験型のアトラクションも含まれないが、滞在が古典的な文化遺産中心なら価格ははるかに安い。Go Cityのパス(Paris PassとExplorer Pass)は、クルーズ、体験型施設、時期によってはテーマパークといった美術館以外のアトラクションにまで範囲を広げているが、その分料金が高く、採算性は実際に訪れるアトラクションの数に大きく左右される。

3つの商品に共通する注意点として、パスがあっても時間枠の予約が免除されるとは限らない。混雑の激しい施設(Sainte-Chapelle、時間指定チケットのピーク時のOrsay)では、パスの有無にかかわらずすべての訪問者に時間枠の予約が義務付けられている。出発前に施設ごとにこの条件を確認しよう。

採算性を検証する3つの具体例

以下の入場料は、2026年9月27日に公式サイトで確認した大人の正規料金(割引なし)だ。

例1 — 2日間の滞在、4か所(Louvre、Orsay、Arc de Triomphe、Sainte-Chapelle)

入場料の合計(欧州経済領域外の居住者、正規料金、ハイシーズン):Louvre 32 € + Orsay 16 € + Arc de Triomphe 22 €(ハイシーズン料金)+ Sainte-Chapelle 22 € = 92 €。これに対しParis Museum Passの2日券は85 €。パスで7 €の節約になるが、採算性はわずかだ。

欧州経済領域の居住者の場合、Louvreは22 €、Sainte-Chapelleは16 €になり、合計は76 €とパスの価格(85 €)を下回る。この場合、この4か所だけではパスは採算が取れず、個別チケットの方が安くつく。

実用的な結論:2日間で4か所だけなら、Museum Passの採算性は居住ステータス(複数の施設で2026年からEU/EU外の差別料金が適用されている)に大きく左右され、どちらにも簡単に転ぶ。5か所目(Conciergerie、15 €)を加えると、どちらの場合でもパスの方が有利になる。

例2 — 4日間の滞在、Versaillesを含む6か所

Louvre 32 € + Orsay 16 € + Sainte-Chapelle 22 € + Conciergerie 15 € + Arc de Triomphe 22 € + Château de Versailles(Passeportチケット、敷地全体へのアクセス)35 € = 142 €。これに対しParis Museum Passの4日券は105 €。パスで37 €の節約になり、文化遺産中心の密度の高い滞在には良い選択だ。

例3 — 2日間のParis Pass(Go City)、さまざまなアトラクションを組み合わせる場合

2日間で189 €〜のParis Pass(観光バス+Museum Pass+アトラクション込み)の場合、採算を取るには、古典的な美術館に加えて単価の高いアトラクション(クルーズ、記念建造物、有料の体験型施設)をかなりの数訪れる必要がある。非常にハイペースな観光になり、のんびりと街を発見する滞在とは相性が悪い。この種のパスが有利になるのは、毎日多数の有料アクティビティを本当に次々にこなす予定の旅行者だけだ。執筆時点でparispass.comの固定された公開料金表にアクセスできなかったため、この計算はあくまで目安であり、購入前に自分のアトラクションのリストで検証してほしい。

重要な補足:Centre Pompidou

通常はParis Museum Passに含まれているCentre Pompidouは、2025年末から2030年まで改修工事のため閉館している。したがって現在、これらのパスで訪問できる施設には含まれておらず、工事期間中は近代美術ファンにとってパスの価値がわずかに下がっている。

選定の方法

この比較では、執筆時点で各公式サイトにおいて存在と内容を確認できた3つの観光パスを取り上げた。「客観的に最良」のパスを決めることを目的とはしていない。上記の具体例が示すように、採算性は訪問予定の施設の数と種類に完全に依存する。決める前に、必ず自分の旅程の個別チケットの合計を計算しよう。