パリは長らく、美術館と長い行列ばかりで子どもにはあまり向かない街というイメージを持たれてきた。だがそれは、公園や歴史的なアトラクション、そして子どものために考え抜かれた、多くの場合無料か割安で楽しめる空間の存在を見落としている。ここでは、首都の中心部あるいはすぐ近郊にある、どの家族からも支持される三つのスポットを紹介する。
シテ・デ・アンファン(子ども科学館)、シテ・デ・シアンス内
シテ・デ・シアンス・エ・ドゥ・ランデュストリー(ヴィレット公園、19区)の中にあるシテ・デ・アンファンは、年齢に応じて2つのエリアに分かれている。2〜6歳向けと5〜10歳向けで、それぞれ水遊び、工事現場ごっこ、移動遊園地、発明工房といったテーマ別ゾーンで体験できる。見学は約90分の時間制セッション制で、待ち時間を避けるにはオンライン予約がおすすめ。料金は一般入場料15ユーロ、企画展込みで19ユーロ。
アクリマタシオン公園、歴史ある遊園地
1860年にナポレオン3世によってブローニュの森の中に開園したこのファミリー向け遊園地には、現在ジュール・ヴェルヌの世界観にインスパイアされた装飾のアトラクションが約40基あり、その中には1928年から園内を巡っている「魅惑の川(リヴィエール・アンシャンテ)」も含まれる。1952年から旧馬小屋に設けられたギニョル人形劇の劇場や小さな農場も見学の充実に一役買っている。身長80センチメートル未満の子どもは入園無料。
リュクサンブール公園とギニョル人形劇場
最もパリらしいとも言えるこの公園には、19世紀以来子ども向けのアトラクションがいくつも隠れている。1862年からギニョルが上演されているマリオネット劇場、大きな八角形の池に浮かべられるミニチュアヨット、ポニー乗馬、柵で囲われた広い遊び場などだ。パリの市立公園がすべてそうであるように、入園は無料。
ワンポイントアドバイス
子ども向けの無料または割引入場の条件は施設によって大きく異なる(2歳未満のところもあれば18歳未満のところもある)。出かける前に公式の料金表を確認しておこう。特にシテ・デ・アンファンは、週末や学校の休暇期間にはセッションがすぐに満席になるので、オンラインでの事前予約が必須だ。パリ市外への日帰り旅行としては、シャンティイ城がヴェルサイユほどの混雑なく、城、広大な緑地、森を一度に楽しめる。当サイトの実用ガイドでは、電車の時刻表や現地での一日の過ごし方を詳しく紹介している。 子どもの年齢によって優先順位を変えるとよい。シテ・デ・アンファンは年齢別ゾーンで2〜10歳にはっきり照準を合わせており、アクリマタシオン公園はアトラクションの豊富さからどの年齢にも向いている。リュクサンブール公園のギニョル劇場は特に4〜8歳に人気だ。子ども向け施設への反応が薄くなりがちなティーンエイジャーには、13区やベルヴィルでのストリートアート巡りの方が喜ばれることが多い。雨の日には全館屋内のシテ・デ・シアンスが最も確実な選択肢で、当サイトの雨の日ガイドでほかの候補も紹介している。完全に無料の外出をしたいなら、リュクサンブール公園と、身長80センチメートル未満の子どもは入場無料のアクリマタシオン公園を組み合わせれば、お金をかけずに一日の大半を楽しめる。
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