送還保険は何を補償する?
医療送還は、保険会社のアシスタンス会社が手配します。まず医師が医学的に搬送が必要かを判断し、救急車、医療付き添いの定期便、医療搬送専用機のいずれかで運びます。多くの契約は、死亡時の遺体の送還も含みます。一方、救援搬送(エバキュエーション)は、必ずしも自宅に戻すのではなく、治療できる最寄りの病院へ運ぶものです。契約書で、保険会社が支払いを拒める場合(既往症、対象外の活動)を確認してください。
本当に必要になるのはどんなとき?
自国に近い医療制度から離れるほど補償の価値は高まります。EU域外への旅行、人里離れた地域(サファリ、山、島)、ダイビング・スクーター・高地のハイキングなど危険を伴う活動、長期滞在が代表例です。EU域内では欧州健康保険証で公的医療を受けられますが、送還費用は払い戻されません。領事館も病院代は払いません。フランス外務省は、過去の議会答弁で、原則として海外での入院費用は負担しないと述べていました。

送還にはいくらかかる?
公式の統一料金はありません。目安として、フランスの保険比較サイト(2026年10月24日確認)は、医療付き添いの定期便での送還が約1万〜4万ユーロ、医療搬送専用機が4万〜25万ユーロ、現地の救急車が500〜3,000ユーロとしています。いずれも業者側の数字で、参考値です。 ある保険アシスタンス会社は実例として、集中治療8日間で18,200ユーロ、医療搬送専用機での送還で17,000ユーロ、合計35,200ユーロを挙げています。
送還保険の費用は?
料金は国、期間、補償される帰国手段によって変わります。ある比較サイトは、送還を含む海外旅行保険で月およそ18〜30ユーロとしていますが、これは業者側の単独の情報で、あくまで目安です。この補償は、旅行契約やクレジットカードにすでに含まれていることも多いため、購入前に確認して重複を避けましょう。
選択肢を比較
旅行者の選択肢は実質4つで、補償する内容はそれぞれ異なります。下の表で比較しますが、正確な条件は各契約書で確認してください。
| 選択肢 | 補償内容 | 知っておきたい制限 |
|---|---|---|
| 欧州健康保険証(EHIC)、または英国のGHIC | その国の条件での、医学的に必要な公的医療(EU/EEA・スイス) | 移送費用や民間クリニックは対象外。自己負担が残ることもある |
| プレミアム系クレジットカード | 旅行中の治療費・移送費用。旅行代金をカードで支払った場合のみ対象のことが多い | 上限額・免責・利用可能な最長日数はカードごとに異なるため約款を確認 |
| 普段の医療保険 | 海外での治療費が払い戻されることがある | 立て替え後の請求が多く、移送費用はまず含まれない |
| 一般的な海外旅行保険(旅行ごと・年間) | 治療費、アシスタンス、送還。上限は契約ごと | 免責(既往症、危険な活動)と自己負担額を要確認 |
| SafetyWing Nomad Insurance(Essentialプラン) | 治療費は最大25万米ドル、救援搬送は最大10万米ドル | 既往症と旅行のキャンセルは対象外 |
| 旅行キャンセル保険 | 支払い済みの旅行を補償対象の理由で取り消す場合に返金 | 別の商品で、SafetyWingのEssentialには含まれない |
情報は2026年10月24日に確認しました。
SafetyWing Nomad Insurance:知っておきたいこと
SafetyWing Nomad Insuranceは、4週間単位でオンライン販売される海外旅行向けの医療保険で、出発前でも海外に着いてからでも加入できます。以下の内容は2026年10月24日にSafetyWingの公式サイトで確認したものです。条件は変わることがあるため、購入前に必ず読み直してください。数ある選択肢の一つで、唯一のものではありません。
- 補償内容(Essentialプラン):治療・入院は最大25万米ドル、病院への救急搬送、設備の整った病院への搬送は最大10万米ドル(契約期間を通じた上限)。
- バイクとスポーツ:適切な免許を持ち、安全装備をすべて着用し、飲酒していない場合の交通事故は対象。レジャースポーツのけがは最大25万米ドルで、対象活動の一覧が公式サイトにあります(アドベンチャースポーツはオプション)。
- 対象外(Essential):既往症、妊娠・出産、がん治療、旅行のキャンセル。月額177.50米ドルのCompleteプランは補償が広くなります。免責額:公式サイトで確認してください。
- 購入方法:オンラインで、最長364日までの期間で加入。居住国での治療は30日分まで対象。米国での補償は別料金です。
- 料金:18〜39歳の大人でEssentialは4週間あたり62.72米ドルから。年齢とともに高くなります。料金は公式サイトで確認してください。
選び方のチェックリスト
- 料金だけでなく、治療費の上限と救援搬送・移送の上限を確認する。
- 既往症の定義と、対象外の活動リストを読む。
- 保険会社が病院に直接支払うのか、立て替えが必要なのかを確認する。
- 補償期間(開始日、終了日、すでに始まっている旅行の扱い)を確認する。
- 24時間対応の連絡先と保険証券をスマートフォンに保存しておく。
よくある質問
現地に着いてからでもSafetyWingに加入できますか?
SafetyWingの公式サイト(2026年10月24日確認)によると、出発前でも旅行中のいつでも加入できます。補償の開始日は約款で確認してください。
旅行のキャンセルも補償されますか?
SafetyWingのEssentialプランでは補償されません。キャンセルは別の保険で、当サイトでは扱っていません。
送還は必ず自国までですか?
いつもそうとは限りません。契約によっては、まず設備の整った病院へ搬送し、容体が許せば帰国を手配します。搬送手段は、医師の判断に基づきアシスタンス会社が決めます。
保険がない場合は誰が払いますか?
ご自身です。病院は患者に請求し、医療搬送の費用は事業者によって出発の前後に支払います。だからこそ、保険料より費用の数字のほうが重要になります。



