12月のパリの天気:湿った寒さと短い日

フランス気象局(Météo-France)のParis-Montsouris観測所における1991〜2020年の平年値によると、12月の平均気温は5.9℃で、1月よりわずかに暖かい程度です。湿気とセーヌ川沿いの風のせいで、体感温度はさらに低く感じられます。雪はまれで、パリ市内ではほとんど積もりません。また、一年で最も雨の多い月のひとつ(62mm)で、日照時間は一年で最も短くなります。

本当に気をつけたいのは日の短さです。2026年の冬至は12月21日(月)で、日の出は8時42分ごろ、日の入りは16時56分ごろ、昼の長さは約8時間14分です。屋外の散策は10時〜15時に集中させ、夕方はイルミネーション見物に充てましょう。

12月の平年値(Paris-Montsouris、1991〜2020年) 値
平均最低気温 3.8℃
平均最高気温 8.0℃
降水量 62mm、雨の日は約11日
日照時間 月間約57時間
霜の降りる日 平均5.4日

混雑状況、料金、クリスマス休暇

12月は、まったく異なる2つの時期に分かれます。

  • 2026年12月1日〜18日:イルミネーションやショーウィンドウはすでに始まっていますが、フランスの家族連れはまだ休暇に入っていません。平日はホテルの料金も手頃で、美術館も落ち着いています。混み合うのは、週末のデパートやクリスマスマーケットの周辺だけです。
  • 2026年12月19日(土)〜2027年1月4日(月):Cゾーン(パリ、クレテイユ、ヴェルサイユの各学区)のクリスマス休暇で、授業は1月4日(月)の朝に再開します。イル・ド・フランスや地方の家族連れがパリに集まり、観光名所の行列は長くなり、12月24日から31日にかけてホテル料金が大きく上がります。

雰囲気と予算のバランスを重視するなら、月前半の平日がおすすめです。年末年始に滞在する場合は、宿泊先と人気スポットの時間枠を早めに予約し、予算別パリのホテルのガイドでエリアを比較しましょう。メトロ・トラム・RER共通の切符(ticket Métro-Train-RER)は1枚2.55ユーロです(料金は2026年9月時点)。

クリスマスのイルミネーションとショーウィンドウ

2021年12月、オペラ・バスティーユ前のバスティーユ広場に飾られたクリスマスツリー

シャンゼリゼ通りのイルミネーションは毎年11月後半に点灯し、1月初めまで続きます。2025年は11月16日に点灯しました。2026年9月末時点では、2026年の点灯日は発表されていませんでした。モンテーニュ通り、フォーブール・サントノレ通り、オスマン大通りといったショッピング街や、バスティーユ広場などいくつかの広場も飾り付けられます。

オスマン大通りでは、ギャルリー・ラファイエットとプランタンが11月初めに動くショーウィンドウをお披露目し(2025年は11月6日と12日)、ギャルリー・ラファイエットのクーポール(ドーム天井)の下に吊るされた大きなクリスマスツリーは自由に見学できます。おすすめの時間帯や混雑を避けるコツは、デパートのクリスマス・ショーウィンドウのガイドをご覧ください。

2026年のクリスマスマーケット:発表済みの情報

2025年12月、ラ・デファンスの広場に並ぶクリスマスマーケットの山小屋

2026年9月末時点で、2026年の日程が確定しているイベントは次の3つです。

  • パリ・ラ・デファンスのクリスマスマーケット:2026年11月12日(木)から12月31日(木)まで、ラ・デファンスの広場で開催。お祭りエリアは2027年1月3日まで延長されます。数百の山小屋が並ぶ、イル・ド・フランス最大のマーケットです。
  • ノートルダムのクリスマスマーケット:2026年11月26日から12月27日まで、ルネ・ヴィヴィアニ小公園(square René-Viviani、quai de Montebello, 75005 Paris)で開催。工芸品や地方の特産品を扱う山小屋が40軒ほど並びます。メトロ4号線Saint-Michel駅、RER B線・C線が便利です。
  • サヴール・デ・プレジール・グルマン(Salon Saveurs des Plaisirs Gourmands):2026年12月4日から7日まで、エスパス・シャンペレ(Espace Champerret、17区)で開催。高級食材や地方の特産品を扱う見本市です。

例年11月中旬から1月初めまで開かれるチュイルリー庭園のマーケットと移動遊園地は、2026年の正式な日程がまだ発表されていませんでした。年末の雰囲気やそのほかのおでかけアイデアは、パリのクリスマスのガイドをご覧ください。

スケートリンクでは、かつての「グラン・パレ・デ・グラス」が「グラン・パレ・ド・グラス(Grand Palais de Glace)」と名前を変えて戻ってきます。2026年12月13日(日)から2027年1月6日(水)まで、グラン・パレの身廊にリンクが設置され、12月24日と31日は18時に閉場します。チケットの販売は2026年10月中旬に始まり、オンラインのみでの販売です。そのほかの期間限定リンクは、2026年の日程をまだ発表していませんでした。料金やほかの選択肢は、パリのスケートリンクのガイドをご覧ください。

クリスマス・イブと12月25日:休業・休館情報

2026年は、クリスマス・イブが木曜日、クリスマスが12月25日(金)で、12月唯一の祝日です。24日の夜は、レストランやクルーズのクリスマス・イブ・メニューが数週間前に満席になることが多く、多くの商店が早めに閉店します。

12月25日のパリは、ゆっくりとした一日になります。商店、パン屋、レストランの多くが休業し、公共交通機関は祝日ダイヤで運行します。

  • 12月25日に休館・休業:ルーヴル美術館、オルセー美術館、ヴェルサイユ宮殿、パリ市立美術館。
  • 12月25日も営業:年中無休のエッフェル塔、映画館、一部の地元のレストラン、ラ・デファンスのクリスマスマーケット(15時〜23時。12月24日と31日は11時〜18時)。ほかのマーケットの営業時間は、パリのクリスマスマーケットのガイドでご確認いただけます。

24日のディナーのお店や25日の過ごし方のアイデアは、パリのクリスマス・イブとクリスマス当日のガイドにまとめています。また、2026年12月6日(日)は月の第1日曜日にあたり、オルセー美術館を含むいくつかの国立美術館が無料になります(時間枠の予約が必須)。対象施設の一覧はパリの無料美術館ガイドにまとめています。

12月31日:シャンゼリゼ通りで迎える大晦日

2014年12月の夜、ライトアップされた観覧車が立つコンコルド広場

2026年12月31日は木曜日です。パリ市は毎年、シャンゼリゼ通りで無料のショーを開催しています。前回は23時50分から凱旋門へのビデオ・プロジェクションが始まり、続いて0時に花火が打ち上げられました。通りへは19時からコンコルド広場側から入場制限つきで入れました。2026年9月末時点では、2026年12月31日の夜のプログラムはまだ発表されていませんでした。

おすすめの到着時間、持ち込み禁止品、クルーズやルーフトップなどの落ち着いた過ごし方、深夜の帰り方は、パリの大晦日・年越しガイドで詳しく紹介しています。

2026年12月に見たい展覧会

12月は、秋の大型展覧会と冬の最初の展覧会を両方楽しめる月です。

  • 「セザンヌと私たち(Cezanne et nous)」:グラン・パレ、2026年9月23日〜2027年1月17日。セザンヌの作品69点を、彼を師と仰いだ芸術家たちの作品と並べて紹介します。日時指定チケットは20.50ユーロ、18歳未満は無料です。
  • 「スルバラン(Zurbarán)(1598-1664)」:ルーヴル美術館ナポレオン・ホール、2026年10月7日〜2027年1月25日。美術館の入場券で観覧でき、欧州経済領域(EEA)の居住者は22ユーロ、それ以外の来館者は32ユーロです。火曜日休館。
  • 「メアリー・カサット、独立した女性(Mary Cassatt, l'indépendante)」:オルセー美術館、2026年10月6日〜2027年1月31日。アメリカ人女性画家の作品約80点を展示します。木曜日は21時45分まで夜間開館、チケットはオンラインで16ユーロです。
  • 「ガールズ:思春期、ファッション、反抗(Girls. Adolescence, mode et rébellion)」(12月9日から)と「蜷川実花 with EiM(Mika Ninagawa avec EiM)」(12月16日から):グラン・パレ、2027年3月21日まで。
  • 「ギュスターヴ・ファイエ、コレクターにして創作者(Gustave Fayet, collectionneur-créateur)」:フォンダシオン ルイ・ヴィトン、2027年3月8日まで。

料金は2026年9月時点のものです。その他の施設については、いまパリで見られる展覧会をご覧ください。

暖かい屋内で楽しむアイデア

雨の日が平均11日あり、17時前に日が暮れる12月は、屋内で楽しめるプランが向いています。

  • 美術館の夜間開館:オルセー美術館は木曜日、ルーヴル美術館は水曜日と金曜日。18時を過ぎると館内が落ち着くので、休暇中には特にありがたい時間帯です。
  • パッサージュ(屋根付きアーケード):グラン・ブールヴァールからパレ・ロワイヤルにかけて、19世紀のアーケードを雨に濡れずに散策でき、プレゼント探しにぴったりのお店も並んでいます。
  • 年末の公演:バレエ、クリスマス・コンサート、サーカス、ミュージカルで劇場やホールはいっぱいになります。12月19日から31日までの公演は、11月のうちに予約しておきましょう。
  • サロン・ド・テ:マーケット巡りの合間に、デパート周辺やサン・ジェルマン・デ・プレで暖かいひと休みを。

ほかのアイデアは、エリア別におすすめを紹介した雨の日のパリガイドをご覧ください。

なお、長くポルト・ド・ヴェルサイユで12月に開かれていたボートショー(Salon nautique)は、現在はル・ブルジェ見本市会場(parc des expositions du Bourget)で開催されており、2026年は11月25日から29日までです。

12月の持ち物リスト

  • 暖かくて防水性のあるコート、またはダウンジャケットにレインジャケットの重ね着:湿気のせいで、4〜8℃でも数字以上に寒さが身にしみます。
  • 防水性のある、つま先の覆われた靴:ショーウィンドウの前やマーケットで長く立っていても疲れにくいものを。
  • ニット帽、マフラー、手袋:夜には欠かせず、12月31日に0時を待つときにはなおさら必要です。
  • コンパクトな折りたたみ傘と重ね着しやすい服:メトロ、美術館、商店の中はしっかり暖房が効いています。
  • 少しドレスアップした服装:クリスマス・イブのディナーやクルーズを予約している場合に。

2026年12月のパリ早わかり

日付 イベント 場所 料金
11月12日〜12月31日 ラ・デファンスのクリスマスマーケット ラ・デファンスの広場 入場自由
11月26日〜12月27日 ノートルダムのクリスマスマーケット ルネ・ヴィヴィアニ小公園(5区) 入場自由
12月4日〜7日 サヴール・デ・プレジール・グルマン エスパス・シャンペレ(17区) 入場有料
12月6日(日) 月の第1日曜日 対象の国立美術館 無料
12月中 クリスマスのイルミネーションとショーウィンドウ シャンゼリゼ通り、オスマン大通り 無料
12月13日〜1月6日 グラン・パレ・ド・グラス グラン・パレ(8区) 27〜39ユーロ、チケットはオンライン販売
12月19日〜1月4日 クリスマス休暇(Cゾーン) パリとイル・ド・フランス —
12月21日(月) 冬至、一年で最も昼の短い日 — —
12月25日(金) クリスマス、祝日(ルーヴル美術館、オルセー美術館、ヴェルサイユ宮殿は休館) パリ市内全域 —
12月31日(木) 大晦日、2026年のプログラムは今後発表 シャンゼリゼ通り 無料
12月中 「セザンヌと私たち」展、「ガールズ」展(9日から) グラン・パレ 20.50ユーロ(セザンヌ展)
12月中 スルバラン展 ルーヴル美術館 22ユーロまたは32ユーロ
12月中 メアリー・カサット展 オルセー美術館 オンラインで16ユーロ

料金は2026年9月時点のものです。日程は同時点で主催者が発表している内容に基づいています。12月24日、25日、31日の営業時間は各施設の判断で変更される場合があります。

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